簡略型と詳細型の違いは?

インターネットを検索していると、【簡略型】と【詳細型】に加えて【従来型】という言葉がでてきます。詳細型は令和3年4月以前の「従来型」と全く同じことですので、今後登録する場合は、詳細型となります。

登録情報の違い

簡略型詳細型項目
本人情報(技能者氏名、生年月日、性別、血液型、国籍)
本人情報(現住所、電話・FAX番号、メールアドレス)
本人情報(CCUSカード送付先)
本人情報(緊急連絡先情報(住所・電話番号・氏名))
所属事業者情報
技能職種
過去の実務経験(自由記述)
社会保険(健康保険、年金保険、雇用保険)の加入状況
建退共・中退共の加入状況
×労災保険特別加入の加入状況
×健康診断受診歴
×学歴(学校・学科名)
×登録基幹技能者資格(資格名、有効期限)
×保有資格(資格名、取得年月日、有効期限など)
×研修等受講履歴
×表彰履歴

登録料金の違い

簡略型詳細型
2,5004,900

【簡略型】のカード発行後に【詳細型】に変更することも可能です。

その場合は差額の2,400円が別途必要になります。

簡略型のメリットデメリット

メリット

  • 登録情報が少ないため、添付資料も少なくなります。
  • 【詳細型】(4,900円)に比べて、金額が安く済みます。

デメリット

  • 登録基幹技能者資格や保有資格情報を登録できないので、能力評価制度(レベル判定)を利用することができません。

詳細型のメリットデメリット

メリット

  • 登録基幹技能者資格や保有資格情報を登録できるため、他社へのアピール材料になります。
  • 能力評価制度(レベル判定)を利用することができるため、本来の目的であるキャリアの見える化によるモチベーションアップやスキルアップにつながります。

デメリット

  • 登録情報が多いため、添付資料も多くなります。
  • 【簡略型】(2,500円)に比べて、金額が高くなります。

結局、どっちを選ぶべきなのか?

「どちらを選ぶべきか?」については、登録時や今後の方向性に大きくかかわってきます。

極端ですが、以下の2つのパターンを例に挙げます。

  • 高齢者の一人親方
  • 一般的な建設会社
  • 公共事業を受注するような建設会社(もしくは今後受注したいと思っている)

高齢者の一人親方

高齢者の一人親方の場合、レベルアップの見える化よりも、「現場に入れる」ことの方が大事かもしれません。

この場合は、【簡略型】を選んでも問題ないと考えられます。

一般的な建設会社

一般的な建設会社の場合は、【詳細型】を選択し、技能者のレベルアップの見える化することで以下のメリットが考えられます。

会社側のメリット

「こんな経験を持った従業員がいます!」「こんな資格をもった従業員がいます!」というように、対外的なアピール材料になります。

従業員側もメリット

技能者のレベルアップの見える化により、将来のキャリアパスが描きやすくなり、モチベーションのアップにつながります。

公共事業を受注するような建設会社(もしくは今後受注したいと思っている)

公共事業を受注する場合、避けて通れないのが【経営事項審査】です。

上記の【一般的な建設会社】のメリットに加え、以下のようなメリットがあります。

令和2年4月から能力評価制度においてレベル3、4の判定の技能者に関して、【経営事項審査】の加点対象になっています。

レベル3の技能者 レベル4の技能者 
「技能士1級」同等のレベルとして評価し、「2点」の評点を付与「登録基幹技能者」同等のレベルとして評価し、「3点」の評点を付与

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